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『禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本』 桝野俊明著 幻冬舎 ::: 2014.01.13 Monday

JUGEMテーマ:読書感想文

 本書は、曹洞宗徳雄山建功寺のご住職によるもの。巻末の著者紹介によりますと、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授などをされているそうで、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選出されたそうです。著者はバックボーンに「禅」という文化の視線があり、そこから人の所作の在り方を指南したのが本書です。

 「禅」といいますと、素人ながら、洗練された美しさを感じます。禅宗のお寺に行くと、庭はとてもきれいに掃き清められておりますし、お坊さんの立ち居振る舞いもとてもきびきびとした無駄のなさを垣間見ることが出来ます。自分もあんな風になれるといいなぁと思いながらも、暑い日はだらだらしてしまうし、寒い日もまたこじんまりと動きを制限したり、一向に立ち居振る舞いが良くなることはありません・・・。

 禅には、「威儀即仏法 作法是宗旨」という言葉があるそうです。これは、すべての動作について礼儀作法にかなった身のこなしをすることが、そのまま仏法であるということで、つまり日常生活での自分のみのこなしが修行そのものであるということだそうです。日常生活がそのまま修行というのは、とても厳しいことではありますが、自分の身を律するという意味ではとても基本的なことなんだと思います。そして自分の身のこなしを大事にするということは、自分を大切にすることでもありますし、その行動を見る周りの人々にも良い影響を与えることになります。自分をよくし、そして周りもよくなる、至れり尽くせりの「所作」。

 本書は、とてもやさしい言葉で書かれております。そして、一つの話がだいたい見開きで完結しているので、空いている時間に少しずつ読むことが出来るのも無理がありません。禅の世界にある独特な言葉を引用しながら、日常の作法を見直しする入門書としてとても役立つのではないでしょうか。ただし、最後の方のお話しの中には、礼儀以前のレベルの低い社内でのマナー意識の欠如のお話しもあったり、また、具体的な作法のところには、写真などの図解がないので少々わかりにくいなど、もう少し詳しい解説も欲しいと思う箇所がありますので、あくまで入門の入門といったところでしょうか。

 日常生活を見直すための一冊になるといいなと思います。



禅が教えてくれる美しい時間を作る「所作」の智慧 眺める禅: すーっと心がかるくなる 禅マインド ビギナーズ・マインド (サンガ新書) 禅と日本文化 (岩波新書)

 
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『最強伝説 黒沢』 福本伸行著 ::: 2013.12.23 Monday

JUGEMテーマ:読書感想文

 あるときたまたまアメトークを見ていたら、その日は漫画家・福本伸行氏をリスペクトする回でありました。独特な絵柄で、気にはなる漫画家でしたが、たまに定食屋さんに置いてある雑誌をチラ見をする程度でした。しかしこの回のアメトークを見て、俄然読みたくなりました。しかし私が読みたくなったのは、福本氏の代表作である『カイジ』ではなく、『最強伝説黒沢』というもの。

 日本の漫画の始まりは鳥獣戯画だということを、小学校の社会の授業で知りました。鳥獣戯画の成立には諸説あるようで、複数の絵師が平安時代末から鎌倉時代初期にかけて画き綴ったもののようです。以来時代を重ね、手塚治虫の出現により漫画というものが一大文化として拡大した日本ではありますが、この間どれだけの主人公が漫画に登場したことでしょうか。日本だけではなく、外国のものを含めてどれだけの数の漫画が存在しているのか分りませんが、そんな膨大な中にあって、未だかつて四〇代の冴えないおっさんが主人公であったことがあるでしょうか?しかもその主人公の職業は中小企業の工事現場の監督。結婚できない四〇代のおっさん、顔も失礼ながらかっこいいとは言えない厳つい男。そんな男が主人公だなんて言ったら、誰が読むだろうか、この漫画は?

 『最強伝説黒沢』の最初は、日韓のワールドカップからはじまります。初めての日本でのワールドカップ開催、キャプテン宮本恒靖氏をはじめとする選手の躍動はまだまだ記憶に新しい。あの当時、私はまだサッカーというものの奥深さを全く知りませんでしたが、にわかサッカーファンとして同じように盛り上がっていました。まさに、この漫画のこの始まりと同じように・・・。そして同じように、私のこころの中でも何かもやもやしたものが沸き上がっていたのでした。それは言葉では上手く表現できなかったのですが、この『最強伝説黒沢』の冒頭が、まさにそのもやもやなのです。そしてそのもやもやを払拭すべく、今の自分を省みるにつけ、どこかやるせなく、どこかすっきりとせず、どこか野暮ったくも焦りのようなものを感じてしまう。あのもやもやの原因は、自分の中にある屈折した心の闇なのではないでしょうか。

 しかし人間(いや、人間と一般論で語るのではなく、“私”と呼ぶべきであろう)とは愚かなもので、のど元が過ぎればそのもやもやもいつしか忘れてしまいます。そしてまた変りもしない日常が繰り返される・・・それが人生というものだとどこかでクールに流してしまう・・・。

 でも、それではダメなのだ・・・。

 自分を変えなくてはいけないのだ・・・。

 サッカー選手のように、大きな非日常はこの先も自分の人生の中にはないだろう。

 しかし・・・しかしだ。

 小さな日常の中にあっても、“私”が輝ける瞬間はあるはずなのだ。

 そのために大切になるのが「矜持(きょうじ)」なのだ。
 誰にも傷つけられない、自分の中の矜持。それをしっかりと確認しておくことが大事なのではないだろうか。

 『最強伝説黒沢』の物語は滑稽です。そしてもの悲しく、救いようがありません。

 しかし少しずつ見つけていく自分という存在。
 ここは絶対に外せないという、自分自身の矜持。

 小さなことではあるけれど、その小さな日常の積み重ねこそが大きな力になると感じられる物語です。
 救いようのないと思った主人公が、最後は大きな愛に救われます。そして黒沢の物語を共有した自分の心の中にも、救い出したい自分の矜持が見つかるような気がしました。



銀と金 1 (highstone comic) 賭博黙示録カイジ 1 (highstone comic) 人生を逆転する名言集 カイジ「命より重い! 」お金の話

 
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『人生で本当に大切なこと』 王貞治・岡田武史著 幻冬舎新書 ::: 2013.12.16 Monday

JUGEMテーマ:読書感想文

 私が子供の頃と言えば、遊びと言えば野球であった。サッカーという選択肢は皆無であった。そして野球と言えばジャイアンツかタイガース、その頃は阪急ブレーブスも全盛期だったので、ときどきブレーブスファンもいるような、そしてそれぞれ好きな選手のマネをするというのが通例だった。山田久志 対 王貞治という日本シリーズでしか観られないカードが、少年野球の間ではしょっちゅうあった。私などももちろん一本足打法をやってみたりしたものです。
 やはり王貞治というのはすごかったですよね。私なんぞは、ホームラン王の「王」とは、あまりに王貞治がホームランを打つためにそういう賞が出来たのかと思っていたくらいでした。ストイックな姿、誰もやっていない一本足打法、すべてがプロフェッショナルでした。

 岡田武史氏は、二度もサッカー日本代表の監督をしています。しかしどちらも緊急リリーフ。日本初のワールドカップ出場、自国開催以外での初ベスト16など、リリーフとは思えない結果を出してきた方。ある面では野球よりもファンやマスコミからの風あたりの強いサッカーの環境の中で、毅然と自分の姿勢を守り抜く姿勢は多くの方の共感を得てきました。

 本書は、日本球界の至宝である王貞治氏と、日本サッカー界を代表する指導者の岡田武史氏の対談集。

 フォントのサイズは大きく、テーマもシンプル。副題に「壁にぶつかっている君たちへ」とあるように、中高生向けに書かれた本であります。
 王貞治氏は、特に現役時代のことを中心に振り返っておりますが、失敗の中から成功の種を見つける姿勢、そしてとにかく粘り強くやるという心持ちを繰り返し述べております。

 これだけ時代の流れが速くなると、とかく世間は結果を早く求めがちになります。即席で出来ること、すぐに成果が出ることを求められ、それに応えられないと問答無用に切られたりするところがあります。しかし時間をかけてようやく結果が出ることの方が多いので、自ずとそういったものは社会から排除されます。そしてその時代の流れの中で生活していると、いつしか自分もその一人になって、すぐに諦めてしまう傾向になってしまったりもします。

 私のような鍼灸師という仕事は、芽が出るまでに時間がかかります。鍼灸師の免許を取るために3年間学校に通いますが、それですぐに仕事になるわけではなく、下積みやさらなる勉強をして築き上げていかなくてはいけません。その過程はとても苦しいものがあります。収入も少ないですし、少ない中で高い本を買って勉強をしたり、講習に出かけたりもしますので、切なくなることもしばしばです。そしてこういった努力をしながらも、なかなかすぐに進歩をするわけではないのですから。もし私がその頃に、結果をすぐに求めていたら今の自分はいなったと思います。

本書の対象は中高生であることは間違いないでしょう。特にスポーツをされている方にはいいかもしれません。しかし、私のようにかつて王選手に憧れていたかつての少年にとっても、今一度奮起を促すためには親しみがあっていいと思います。時間を取られずサラッと読めまるのもおすすめです。



野球にときめいて―王貞治、半生を語る 世界のBIG1 王貞治メモリアルDVD 勝負哲学 岡田武史というリーダー (ベスト新書)


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『「天才」の育て方』 五嶋節著 講談社現代新書 ::: 2013.12.09 Monday

JUGEMテーマ:読書感想文

 本屋さんでこの本に目が留まった。別に「天才」を育てたいと思ったわけではなく、「天才」になろうと思ったわけでもなく、ただ漠然と。書棚の本を手に取ると、帯に五嶋みどり氏と五嶋龍氏の二人の写真が掲げられており、この著者が二人の母親であることがすぐに分った。ぱらっとめくると、講談社現代新書にしては字が大きい。失礼な言い方になるけれど、特に参考になりそうもないので一度は書棚に戻しました。しかし何か気になって、結局購入することにあいなりました。

 自分は音楽というものを習ったことがありません。ましてやヴァイオリンなんてものは触ったこともありません。中学の時、クラスメイトが「今日、おれヴァイオリンのお稽古があるから早く帰るんだ」なんて言っており、すごいお坊ちゃんなんだなぁと思ったことを思い出すくらい、自分とはかけ離れた世界。そしてさらにその自分とはかけ離れた世界のさらにもっともっと遠くの世界で活躍しているお二人のヴァイオリニスト。いやはやいったいどういった人たちなのだろう、そんな下世話な興味の方が強かったのかもしれません。

 本書を読んですぐに、タイトルと内容にかなりの温度差があることが分りました。タイトルで『「天才」の育て方』といいながら、「どこが天才やねん」という逆のことが書かれているのですから(笑)そしてさらに「アホンダラ神童!」「くそったれ天才!」とまくし立てているのですから、おいおい、いったい何なんだと思うのも当然です(笑)編集者の方から投げかけられたタイトルに対して、著者の五嶋節氏はおおいに抵抗したようです。しかし、"子どもはみんな「天才」”という信条から、その抵抗もなくなっていったのでしょうか。

 本書のタイトルからすると、天才を育てるためにどれだけのことをしたのか、何をしたのかという具体的なことが書いてあるように思うのですが、本書はそういったことは一切ありません。どういう心持ちで子どもと向き合ってきたのか、どういった気遣いで以て子どもと接してきたのか、そういった心情の在り方を中心に書かれています。しかしその心情の在り方も、いわゆる心理学のようなものや、計算されたようなものではなく、もっと根源的な母親としての本能の部分や情熱のようなものを赤裸々に語っています。あちこちと話が飛んだり、話にまとまりがなかったり、何だかもうぶぅわっと語り出したような勢いを感じます。
 世界的なヴァイオリニストの母親というと、どこか穏やかで、どこか上品で・・・具体的に戦略的に子育てをしてきたのでは・・・なんて思ったりもしていたのですが、全くの真逆のようで、それがとても親しみが湧きました。結局のところ、子育てに正解はなく、壁にぶつかっては跳ね返され、そしてまたそれを乗り越えようと奮闘し、右往左往しながら子どもも親も成長していく、そうやって自分の中での真実をつかみ出していくのではないかと感じます。

 本書は、決して天才を育てるための本ではないと思います。著者もそれを否定しています。それよりももっと大事なもの、もっと大切なものを見つけること、それが最も大切であると言うことを逆説的に、そしてがむしゃらに語っています。どこどこの塾に通わせるとか、どういった学校に進学させたらいいとか、何を食べさせたらいいとか、そういったテクニック的なことは一切ありませんので、そういったことを知りたい方は、別の本を探されるといいと思います。

 痛快、子育て奮闘記といった面持ちで読むといいかと思います。

追伸
 さる真似教育論は参考になりました。何処かの誰かが、「型ができるようになってから型破りをすればいい」と言っていましたが、まさにそれは真実であると思います。


  五嶋みどり-アニヴァーサリー・アルバム リサイタル 愛に生きる 才能は生まれつきではない (講談社現代新書 86) 千住家の教育白書 (新潮文庫)

 
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『夢を力に 本田宗一郎 私の履歴書』 本田宗一郎著 ::: 2013.10.28 Monday

JUGEMテーマ:オススメの本

私は大学時代にオートバイに乗っていました。オートバイに凝る人は多いですが、私はどちらかというと手段として乗っていたので全く凝ることはなかったのですが、東京都内はもちろんのこと、遠出もたりして、あのオートバイの持っている魅力を、短い間ではありましたが堪能できました。

オートバイを購入するとき、私はなにも分らなかったので、詳しい友達にオートバイのことを尋ねました。その友達はいくつものオートバイを乗りついできて、一時は何台か同時に所有もしていた強者。初心者の私にとってはうってつけの指南役です。私がオートバイの免許を取りに行くと伝えると、友達はとても喜んでくれました。
そんなオートバイに詳しい友達に尋ねると、「やっぱりHONDAが良いよ、HONDAは違う。部品も全部ストックしているから、何かあってもすぐに対応しているし、何せ本田宗一郎のイズムが浸透しているからね。」と語ってくれた。その後中古バイク雑誌をめくりながら、かっこよさげなものを候補に挙げて検討したのですが、結局この友達の言葉が頭に残っていたので、HONDAのクラブマン250ccの中古を買うことにしたのです。
その頃はまだF1ブームの流れも残っていたので、HONDAの名前は耳にしていました。そして自分もホンダのオートバイに乗ることになったので、少しは興味を持ってみてもよかったのですが、モーター系への感心はほとんど継続せずに、それ以上掘り下げることもなく何もなく通り過ぎていきました。
しかし、創業者の本田宗一郎という人は、とてつもなく大きな人で、ソニーの盛田昭夫と同じような先駆者であったことは私も皮膚感覚では分っていました。いつかどんな人だったのか機会があったら接してみたいなぁと思いつつも時は過ぎ・・・。

昨年のことですが、臨床心理士の方と知り合うことになりました。食事をしたときに、その方が尊敬する人や、興味のある人を訪ねてみると、何人かの実業家や技術者の名前が出てきました。もともと某大手のメーカーに勤めていた方なので、そういった実業家や技術者、操業者に興味を持っていたようですが、一生を通して、無事に、そして楽しく人生を謳歌した人という、臨床心理士という新しい視点で見た場合でも、とても参考になる人が多いというのです。一人一人名前を挙げながら何人かのプロフィールやエピソードを聞かせてもらったのですが、その中でもやはり本田宗一郎の話が面白かったのです。その話を聞きながら、そうだなぁ、大学生の時に友達にも熱く語ってもらった本田宗一郎について、いい機会だからちょっと一冊読んでみても良いかなと思い、それでたまたま本屋で見かけたものがこの『本田宗一郎 私の履歴書 夢を力に』です。

読み始めてまず感じたことは、本田宗一郎のパッションが岡本太郎のそれに近いのでは、という感触でした。芸術家の岡本太郎と、技術者の本田宗一郎とではほとんど比較するファクターがないのではないかと思われるかもしれいけれど、情熱の温度やモノマネは嫌いなところ、あえて非常識に挑戦していく姿勢などは、とても共通しているような感じを受けました。

正直、もう少しこの本に早く触れていたらよかったなぁというのが読後感として残りました。
私はまだ40代前半なので、遅いということはないけれど、それでもやはり20代、30代の頃と比べれば明らかに年を取ってきている。もしその頃にこの本に出会っていたら、今よりももっともっと情熱を駆り立てながら別の人生を歩んでいたかもしれないし、ひょっとしたらHONDAに就職できるように就活なんかをしていたかもしれないし、いい意味で自分を裏切りながら、自分を超えながら全く違う人生を歩んでいたかもしれない。今の人生行路を否定こそしないけれど、きっと自分の人生がこの一冊で変わるくらいの変化が及ぼされたに違いない。

しかしそれを悔いてどうにかなるわけでもない。
私は鍼灸師になった。そして臨床歴も10年を超えて、中堅の域に入ってきた。この鍼灸師という仕事のおもしろさも分ってきたし、まだまだ勉強しなくてはいけない課題もたくさん感じている。もし若い頃にこの本を読んでいたら、ひょっとしたらその時にしていた仕事を放り投げて、その衝動で何か別のことをしていたかもしれない。しかし、今私は40代半ばに向かおうとするなかで、この鍼灸という仕事から安易に離れることができない立場にあり、自分の衝動の行方のままにすることは出来ない。今ある自分の枠のなかで革新していくことが求められるのだと思う。この本田宗一郎の生きてきた軌跡を読むことで、生きることへの情熱、仕事への情熱をあらためて教えられ、新たに生き直しをしなくてはいけないという気がしたのです。鍼灸師として脱皮を続け、そして自分自身の生を、HONDAのエンジンのごとく、もっともっと燃やしていかなくてはいけないと思うのです。

これからまだまだ先がある若い世代、自分の夢とは一体何なのかを問い直したい方、自分の夢に正直であるときの力、そういったものをつかみ直したい方に是非おすすめです。


    
 
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『やめないよ』 三浦知良著 新潮新書 ::: 2013.09.23 Monday

 JUGEMテーマ:オススメの本
 
私はこの本を読んで、以下の言葉が心に浮かんだ・・・。
 
「神様、人類にサッカーという競技を与えてくれて、ありがとうございます。」
 
私はサッカーは嫌いだった。小学校4年生の時の体育の授業以来、ずっとずっと嫌いだった。手を使わないスポーツ、意味が分らない。どうして人間は自由な手を持っているのに、その手を使えないのだ!と、私はサッカーの持つ理不尽さを小学生なりに感じていた。運動神経がいいとは言えない自分は、上手にサッカーボールを蹴ることもできないし、何が一体面白いのだろうと、体育の授業はしばらくつらい日々だった。
しかし今にして思えば、不自由があるから自由になれるという逆説的な人生のおもしろさを直観できなかったのだ。もし自分にその逆説を直観視する力があれば、もう少し人生は豊かになっていたのかもしれない。
サッカーのフィールドの大きさ、ゴールネットの枠の大きさ、ボールの大きさ、プレイヤーの数、そういったサッカーにおけるルールの有り様が、人生の縮図のような、すべての要素がそこに凝縮されている、それはまるで誰かがそこに、人類に何かを学ばせるために用意したとしか思えないような、逆に、サッカーという競技がこの世にあるということが、神様の存在を人類に実感させているような錯覚する覚えてしまうのだ。
 
三浦知良選手は、Jリーグ発足当時から日本サッカー界を盛り上げ、そして引っ張ってきた立役者である。その姿は、“キング・カズ”とも称されるのだ。既にプレイヤーとしての盛りはピークを過ぎている。しかしそのプレースタイル、プレーする姿、そして観客を魅了するカズダンスは現在も健在である。この歳まで現役をつづけるプレイヤーは世界的に見てもそうそういるものではない。そうなると、三浦知良選手自身が観ている世界は、人類史上でも唯一無二の光景なのではないだろうか。
もしこの世のサッカーというスポーツがなければ、三浦知良選手は存在しない。
 
大袈裟かもしれないけれど、三浦知良選手がいるお陰で、我々は、人類が未だ経験したことがない世界を感じることができるようになったのだ。よく“人類初”ということが報じられるが、それは早いとか、高いとか、強いとかだけではない。三浦知良選手のような“人類初”の経験は、より多くの人に大きなものを伝える力になるのではないだろうか。
そういう意味でも、私は冒頭に挙げたように、サッカーという競技を与えて下さった神様に感謝するしかないのだと思うのだ。

 
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『自分の中に毒を持て』 岡本太郎著 ::: 2013.09.16 Monday

JUGEMテーマ:オススメの本 

 この本を手にしたのは、大学生になりたての頃だったからもうかれこ20年以上前ということになる。改めて読んでみるのもそれ以来だから、同じく20年以上ぶりだ。20年前のことを考えると、時代はますます加速して変化を遂げていることに気がつく。しかし本書の内容は、全く色褪せていない。むしろその輝きは増しているのではないかと思うくらいだ。そして今でも著者である岡本太郎が生き続けていて、この腑抜けた社会に挑発を繰り返しているかの印象である。
 人よりも多い浪人生活を送ってようやく大学生になった私は、今さらながら生甲斐というものが見えなくなっていた。そもそもいい大学に入ることまでしか考えていなかったのだから、いい大学には入れなかった私は社会の落ちこぼれでしかないという負い目があったのだ。劣等感の塊で、顔を上げて街を歩けないくらいだった。生きることに意欲がなく、ただ呼吸をしているだけの存在、それが当時の“私”だったのだ。
 そんな暗い私の心に火を付けてくれたが、この岡本太郎の『自分の中に毒を持て』であった。心が躍るとよく言うが、本当にそのような、沸き立つような高揚感を得たのである。それが紛れもない私の本書の感想であり、実感、体感であった。
 
 岡本太郎は逆説的だ。万博のテーマが「調和」であると聞くと、「調和を壊すことから始めるのが本当の調和だ」と叫んで太陽の塔というベラボーな文字通りの金字塔をぶち立てた。現在渋谷駅に飾られている岡本太郎の『明日への神話』にしても、その逆説的な発想は息づいている。しかしその逆説は、決して単なる反抗とか、イヤイヤとかではない。真実を貫かぬき、人間の持っている真っ裸な真実をほじくり出してやるという、根源的な逆説なのだ。事実我々は、岡本太郎の逆説的な言葉を否定することはできず、否定どころか、深く熱く共感してしまうのだから。そこには”生きる”という生命の根本を問いかけるものがあるということだ。
 
 本書のタイトルである「自分の中に毒を持つ」。
 
 これもまた強烈に逆説だ。誰も彼も嫌われる毒にはなりたくない。しかし毒を以て毒を制するの言葉もあるように、また、ふぐは自らの毒では死なないように、毒というのは必ずしも悪ではないのだ。一見毒として悪者扱いされそうなものの中にも、生きるための輝きがあったりするものだ。
 
 岡本太郎のように、自由奔放に生きることは困難かもしれない。しかし、心の何処かに生きることのパッションを抱いて生きることは可能なのだ。本書は、生きることへの情熱がたくさん詰まっている。

 
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『賭博黙示録 カイジ』 福本伸行 ヤングマガジンコミックス ::: 2013.06.24 Monday

JUGEMテーマ:おすすめの漫画


 先日往診に出かけました。 治療を終えてふとそばにあった本棚を見ると、そこには漫画『カイジ』が並んでいました。

 もう何年も前のこと、行きつけの定食屋さんに置いてある漫画雑誌を読んでいたときに、この『カイジ』に目が留まりました。もともと漫画雑誌を買う習慣のない私は、面白そうな漫画だなぁと興味を持ちつつも、それっきりでした。そしてその後、藤原竜也主演で映画になったとか、なんとはなしに『カイジ』の情報が眼に入ってきながらも、そのまま通過という感じでした。
  

 しかし今回はその本棚の『カイジ』を見て、読みたい・・・と心がざわついたのです。その視線を感じとったからなのか、患者様が「よかったらお貸ししますよ。」と申し出てくれました。私はそのご厚意を暖かく受け取り、帰りの電車の中から一気に読み始めていったのでした。この世界観は何だろうと、ぐいぐいと引き込まれていきました。

 漫画『カイジ』は、たくさんのことを示唆しています。

 人間の弱さ。

 人間の移ろいやすさ。

 人間の怖さ。

 人間の浅はかさ。

 人間の欲望。

 そして、

 人間の強さ。

 読む人の状況によって、本書は様々な示唆を示してくれます。慎重に生きなくてはいけない、わかっちゃいるけど辞められない、最後まで生きる希望を見失わないでいこう、そしてその一方で、自分はこんなにはならないだろうとか、やっぱり博打(ギャンブル)は辞められないないと思う人もいるでしょう。

 生きる希望とはどこからやってくるのでしょうか?

 「希望や夢はお金では買えない」といい、そういう世の中を変えていきたいと思いつつも、現実は厳しい。

 人間はいったい強いのか、弱いのか・・・?

 人間とは、とても矛盾する生き物。
 どちらへ転んでもおかしくないのだ。

 様々な思いが去来する壮絶な物語。

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『不運のすすめ』 米長邦雄著 ::: 2012.12.17 Monday

 JUGEMテーマ:オススメの本

 昨日(2011年12月18日)家に帰ってテレビを付けたところ、米長邦雄氏の訃報に接しました。米長邦雄氏といえば、その棋風は"泥沼流"と称され、人生観がそのまま将棋にも現れるという方で、その人間味からも、将棋界以外にも人気のあった棋士です。
 本書はそんな米長邦雄氏の著書です。
 世の中に人生読本はいろいろありますが、その手の本のほとんどは、成功者と思しき方がもっともらしく、いかに“成功”するかを説いたものばかり。それはそうだろうと思います。みな成功したいと思い、成功を夢見て人生を歩んでいるのですから。やれ何億稼いだとか、やれどこどこ社の社長に上り詰めたなど、その鼻息はとても荒くて刺激的です。
 しかし本書はその逆。逆も逆。成功どころか“不運”をすすめているのです。
 著者は、将棋という一対一の逃げ場のない勝負の世界で、稀代の勝負師として幾多の戦いを勝ち抜いてきた方です。米長氏の将棋人生は、運もあり、不運もあり、そういった中を駆け抜けながら、50歳を目の前にした頃に名人位を手に入れ(当時の名人位奪取最年長記録)、熟年世代の希望の星となりました。本書は、清濁併せ呑んで生きてきた米長氏だからこそ見出してきた、逆説的な人生の成功術としての“不運のすすめ”です。
「不運」と「幸運」は表裏一体の関係にあると説き、「幸運」も「不運」も実力のうちとも説く。そんな表裏一体の「幸運」「不運」というものに左右されることなく、最善手を常に選びながら、そして「不運」にあってもそれをバネにしながら生き抜く姿。本書は、落ち目のときの過ごし方や、運気の大底から抜け出るための心もち、私利私欲を捨てることなど、人生の局面で大切になる生き方の処方箋がたくさん説かれています。
若い世代にとっても、中年世代にとっても、人生をトータルで見たときの「幸運」「不運」の大局観が身につく1冊です。

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『楽訓』 貝原益軒 ::: 2012.12.10 Monday

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 江戸時代後半に生きた貝原益軒と言えば、『養生訓』があまりにも有名です。『養生訓』に関する解説書が多数出ていることもあり、貝原益軒といえば『養生訓』、『養生訓』と言えば貝原益軒というくらいに結びつきが強く、貝原益軒の著書はそれしかないと思っている方も少なくないのではないでしょうか。しかし貝原益軒は、そもそも儒学者で、当時の知識人としても著名な方で、いくつかの本を著わしています。

 冒頭に挙げた『養生訓』は、貝原益軒晩年の作品です。当時としては長生きであった貝原益軒が、老境にあって人生を振り返るもの。本書の中で益軒が唱えている人生のヒントは、“楽しむこと”。人生には様々なことが起きますが、一つ一つのことに楽しみを見出していこうというのが本書の主旨です。しかしその“楽しむ”ということは、根拠のない空疎なポジティブシンキングではなく、人生の深さを味わう知性を持った本当の喜びに再発見です。

 本書は現代語訳のみで、本文の掲載がなので正直物足りなさを感じるのですが、それでも十二分に貝原益軒の伝えたいことがしっかりとこちらに届いてきます。地味ではありますが、しっかりと根を張った生き方の視点として、本書の持つ意味は大きいのではないでしょうか。


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