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『日本人と日本文化』 司馬遼太郎・ドナルド・キーン対談集 中公新書 ::: 2014.01.20 Monday

評価:
司馬 遼太郎,ドナルド・キーン
中央公論新社
¥ 756
(1972-05-25)

JUGEMテーマ:オススメの本

 本書は1972年(昭和47年)に発行されたもの。単純に発行から40年以上経っているわけです。しかし本書の内容はその年月に風化することなく、現在も進行形で日本人、日本文化というものに問いかけをしてきます。

 司馬遼太郎氏は、本書が発行されたとき49歳。すでに小説家としての地位を確立し、さらなる高見へ向かっていく時期。一方のドナルド・キーン氏は司馬遼太郎氏の一つ上で、当時50歳。日本文化、日本文学の研究者として、司馬氏と同様にすでに地位を確立しています。

 本書を読んでいると、まずドナルド・キーン氏の司馬遼太郎氏への尊敬の意を感じます。そして司馬遼太郎氏もまた、異国の人でありながら、日本人と日本文学に深い理解と尊敬の念を示し、日本人以上に日本を知りたいという意欲にとても感服している、そういった両者のお互いへのリスペクトが本書の品位を保っているように思います。現在も様々な日本人論が出ていますが、こういった格調の高い作品は、本当に少なくなってしまったように感じます。そして、本書のような奥深い考察がされているものもあまり目にしなくなったような気がします。
 本書の内容は、とても多岐に渡っています。語られている時代の範囲も幅が広くあります。また、本書の語り手の一人を、あえて異国の人(現在は帰化して日本人でありますが)であるドナルド・キーン氏にしたことによって、異国から見た日本という客観性が司馬遼太郎の圧倒的な知識力にぶつかることで、とても有意義な化学反応を起しているように思います。銀閣寺を建てた足利義政に対して感じるドナルド・キーン氏の違和感から、日本のこれまでの統治者の心象風景を垣間見たりするところなどは、とても新鮮でした。
 また、最近賞賛されたり、逆に疑問視される時もある日本人のモラルですが、そのモラルがどこから来たのかという問題について、ドナルド・キーン氏は儒教の影響を挙げ、司馬遼太郎氏はそれをやわらかく否定するなど、両者の歴史観の違いによって、より日本、日本人、日本文化というものが浮かび上がってくるようでした。

 本書は、新書という小作品であります。しかし、その誌面の制限がありながらも、内容は無制限への広がりを感じます。惜しむらくは、対談者の一人である司馬遼太郎氏がこの世にはもういないこと・・・。もしまだ生きていたら、日本が迎えたこの未曾有の時代を生き抜く処方箋を、歴史というキーワードによってもっともっと掘り下げてくれたのではないだろうか。そう思うと、ここからもっと日本というものを汲み取っていく必要があるのではないだろうか。


対訳 21世紀に生きる君たちへ 世界のなかの日本―十六世紀まで遡って見る (中公文庫) 街道をゆく 39 ニューヨーク散歩 (朝日文庫) 百代の過客 日記にみる日本人 (講談社学術文庫)


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『中国の科学文明』 藪内清著 岩波新書 ::: 2012.12.24 Monday

JUGEMテーマ:オススメの本

 かつて東京大学名誉教授である戸川芳朗先生の講義を受けていたとき、先生は講義の中で、よく「中国は早熟の国でありました」という表現を使っていました。中国の古代文明である黄河文明は、世界四大文明の一つでありますし、中国で三国時代が繰り広げられている頃、日本はまだ卑弥呼がいたのですから、その“早熟の国”という表現はぴったりだなと思いました。その後も日本は遣隋使、遣唐使を通じて中国の文明を輸入し、国家の発展の礎としてきた時期がありました。

 本書『中国の科学文明』(藪内清著・岩波新書)は、そんな早熟の国である中国の科学文明を、先史時代から民国初年までを順を追って概観してくものです。様々な分野に於いて早熟なところを見せてきた中国ですが、本書は特に科学文明に焦点を当てているために、テーマとしてとてもよく分かりやすいところがあります。中には、「黄帝内経と傷寒論」という項目もあり、東洋医学・鍼灸を専門とする者にとって、とても参考になる部分があったりするのが嬉しいです。

 “早熟の国”中国も、時代を経るごとにその輝きを失いつつある時期を迎えます。世界の情勢が西洋文明を中心に拡大していく中で、中国の学問は懐古的なものとなってどんどんと差を付けられていくことになります。東洋医学・鍼灸が実践的な経験の積み重ねによって発展し、普遍的な原理の探求にはあまり興味を示さなかったように、特に数学のように理論的な志向が必要とされるところから、少しずつほころびが出てきたようです。このような中国科学文明の衰退の記述は、ある意味今日への警鐘でもありますし、また、だからこそ古代から続く中国文明の早熟さを際立たせるものでもあります。

 本書は1970年発行ではありますが、現在も読み継がれる中国科学文明に関する入門書です。中国の歴史や、中国の科学文明に興味のある方は一度手に取ってみていただけたらと思います。



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