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『甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯』 ::: 2012.11.19 Monday

JUGEMテーマ:オススメの本

 本書は、岡山出身の野球選手であり、数々の打者を育て、タイトルホルダーも何人も育成した伝説のバッティングコーチである、高畠導宏氏の物語です。
 かつて南海、ヤクルト、そして楽天イーグルスなどで采配を振るい、ID野球を築いた野村監督。現在は、その現役から監督時代までの数々の経験を活かした著書を多数出版している野村監督ですが、彼が南海でプレイングマネージャー(監督兼選手)をしていたときに、コーチとしての素質を見出され、南海の若き打撃のブレインとして野村監督の片腕となったのが高畠氏。その後ロッテに移籍し、高沢、西村という通好みのバッターを育て、落合にも打撃のアドバイスをしたりと、高畠氏の理論と実践は着実に成果を上げていきました。

 そんな高畠氏が最後に選んだのがなんと高校教師。そして高校野球の監督になり、選手を育て、目指すは甲子園。遠征が多く、体力を使う打撃コーチという職に在りながら、合間合間に通信講座で高校教師の免許を取得。そして念願叶って高校教師になり、九州の高校へ赴任。いよいよ高畠氏の次なる夢が始まります。しかしその夢は、高校球児を指導する直前に、癌という病気によって絶たれてしまい、その後急速に進行する癌によって、わずか60歳という若さで亡くなってしまいます。

 私は野球の理論や技術について全くの素人です。しかし、野球というドラマを通して智慧や勇気、感動を得てきました。プロ野球といいますと、松井やイチロー、昔で言えば王・長島というスタープレイヤーがすぐに思い浮かびます。そういった一部のスタープレイヤーだけが目に入りますが、実際には多くの人が野球を支え、スタープレイヤーを支えています。他のナインだけではなく、球場スタッフ、球団関係者などその裾野の広さを考えますと、野球というスポーツは、日本においてはとても大きな産業であり、そこには多くのドラマが存在する要素が一杯あります。

 高畠氏は、将来を託された有望な野球選手として南海ホークスに入団します。しかし練習中の怪我によって思うように結果を出すことができなくなります。高畠氏本人も講演の中で自ら言っていたようですが、怪我によってなかなか芽が出ないところを、野村監督に代打専門要員として使ってもらえるようになり、“野村再生工場の一号選手”としてしばらく活躍したそうです。しかし怪我の調子がいよいよ悪化して引退。そしてすぐに野村南海の打撃コーチへ就任。

 高畠氏は、高校野球のとき、大学野球のとき、そしてその先の社会人野球、プロ野球といった世界においても、自分では抵抗できない何か大きな人生の力によって紆余曲折をよぎなくされてきたように思います。しかし、どんなときでも自分の人生を切り拓いていくという気力は誰よりも負けなかったようです。この気力のたくましさが、読むものに勇気を与えてくれます。

 最終的に、高畠氏が選んだ道が、甲子園への夢。多くの名選手を育てた伝説のバッティングコーチが、最後に自分の生きがいを見出そうと選んだ場所が高校野球。それは単純に甲子園という高校球児憧れの舞台への挑戦と言うことだけではなく、その舞台への挑戦を通して人間を育てたいという教育への情熱でありました。最も多感で、自分の夢を抱く高校生に対して、本当に大切なものを教えたいという熱意と、そして甲子園という最高の舞台を目指すことで見えてくる大きな気力の育成。

 生きるということ、道を歩くということ。最終的には自分の心にある気力をどれだけ強く持てたかが、人生の充実度につながると、高畠氏は教えてくれたのかなと思います。

 高畠氏が長年のバッティングコーチの中で気づいた伸びる選手の共通項は以下の七項目だそうです。

(1) 素直であること。
(2) 好奇心旺盛であること。
(3) 忍耐力があり、あきらめないこと。
(4) 準備を怠らないこと。
(5) 几帳面であること。
(6) 気配りができること。
(7) 夢を持ち、目標を高く設定することができること。

 世間の尺度で言う成功するという意味ではなく、自分の中での“豊かな人生”という意味で、この7つの項目は、どれも大切なものになると思います。私自身、治療者として一段一段さらに技術を増していかなくてはいけませんし、治療院の経営という面では、患者様に愛される空間作りに努めていかないといけません。そのときの尺度として、今の自分がどこまでやれているのか?ということを振り返るためにも、この7つは肝に銘じておこうと思います。野球という全く違うところでのお話しですが、日常生活、自分の人生にも重ねるところが多い一冊です。


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『集中力』 谷川浩司著 角川oneテーマ21 ::: 2012.10.22 Monday

JUGEMテーマ:オススメの本

 将棋の名人位に付いたこともある谷川浩司九段の著書。谷川氏は当時史上最年少の21歳で名人位についた人ですが、当時の写真を見るとどことなくあどけなさが残り、今もその木訥とした基本は変わっていないような気がします。谷川氏の棋風は「光速流」と称される。谷川氏が名人位に就いたとき、私は当時12歳と言うことになるが、当時はけっこう話題なったニュースで、「凄い人が現れたんだな〜」という印象を漠然と持ったことを覚えている。当時学校では将棋が流行っていたこともあり、そのニュースも印象的だったのだろう。
 当時颯爽と登場した谷川氏も円熟期を迎え、キャリアから言えばベテランの部類に入っていくのだろう。そんな師が、どのようにトップ棋士としての気概を維持してきたのかをこの本で述べている。集中力をつけるための具体的な方法論ではないが、とても参考になる一冊である。人の運、不運には波がある。特にこのような勝負事に於いては、勝ち負けがはっきりと出るので、好調と不調の波をもろ受けにこともあろうかと思う。そしてその波の中で受けるプレッシャーも相当なものであろう。
 そういったプレッシャーや波の乗り切り方を‘棋士’という特殊な勝負師の視点で率直に記している。
 この本の中で私が特に印象に残っているのは、谷川氏がトップ棋士に登っていくために、相当の時間を将棋に費やしているところである。ともすると史上最年少名人の肩書きは天才を連想しがちであるが、その背景には真剣に将棋と向き合ってきた長い時間があるのである。

 この本を読んで思ったことは、もし、今自分が興味があって、ものにしたいものがあるとしたら、まずは下手でもいいから、その好きなものに時間をかけることだろうということだ。好きなものにかけた絶対的時間は、その実力を上げこそすれ、下げることはない。しかし逆に言えば、かけた時間が少なければ、それなりの結果しか出ないということだ。

「努力に勝る天才はない」

こんな言葉を頼りに今日も自分の研鑽に励んでいこう。


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『愛に生きる 才能は生まれつきではない』 鈴木鎮一著 (講談社現代新書 86) ::: 2012.10.15 Monday

評価:
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コメント:『愛に生きる 才能は生まれつきではない』 鈴木鎮一著 (講談社現代新書 86)

JUGEMテーマ:オススメの本

  この本を初めて読んだのはもう10年位前になるだろうか。
 きっかけはエレファント・ラブというラップグループだった。渋谷のクアトロに忌野清志郎のライブを観に行ったのだが、そのときにジョイントで出演していたのがこのエレファント・ラブであった。ほとんどラップは聴いたことがないのだが、なかなか面白いもんだなぁと思った。そして、帰りにアンケートを出したのだが、それから彼らの「エララブ通信」なる会報のようなものが隔月くらいで届くようになった。
 その会報の中で、あるときこの鈴木 鎮一氏の著書『愛に生きる―才能は生まれつきではない』が紹介されていた。エレファント・ラブとこの本のタイトルの組み合わせは異質だったので、とても印象に残り、後日本屋で確認して購入した一冊だった。

 著者の鈴木鎮一氏(1898〜1998)は、“スズキ・メソード”と呼ばれるヴァイオリン教育の普及に勤めた方で、多くの音楽家、そして子供達を育ててきた方である。この著者の子供達へのまなざしこそが、「愛に生きる」姿勢そのものだったようである。ヴァイオリンのお稽古というと、どこか敷居が高く、特別なもののように感じてしまう。しかし、鈴木先生のこの著書を読んでいると、ヴァイオリン教育とは、ヴァイオリンというものを通して人間を形成するためのもので、決して特別な人たちだけのものではないことを教えてくれる。ヴァイオリニストになるため、音楽家になるため、という打算的な視点ではなく、その前にある人間性の形成の大切さを教えてくれます。

 当院にはバレエを習っているお子様、大人の方も多く来ますが、バレエをやっている方に共通しているのは、みなとても礼儀正しいということです。この礼儀正しさというのは、自然な身のこなしの中に舎るものであり、周りをとても明るくしてくれるものです。見た目は華やかな世界ではありますが、その華やかさを演出するために、演技者達はハードな練習を重ねています。この練習の積み重ねの中に、礼儀の土台作りがあるのかもしれません。
 ヴァイオリンとバレエでは違うかもしれませんが、何か共通するものが根底には流れているような気がします。

 久しぶりに手にした鈴木鎮一氏の『この愛に生きる―才能は生まれつきではない』。初めて手にしたときと同じところで、目が留まりました。そして、何度も何度も心の中で反芻してみました。
 それはこんな文章です・・・。

「思うだけでは能力ではない。それは、思わないのと結果は同じだ。やってのけてこそ、能力なのだ。思ったら行う能力を身につけよう。」

 思ったらやる、思ったら実行する。単純なことですが、これが一番難しい。いや、“難しい”と思ってしまう時点で、すでに実行することを避けているのだ・・・。この本を再び読みながら、“実行”を誓いました・・・。

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