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『昭和鍼灸の歳月』 上地栄著 ::: 2013.02.11 Monday

JUGEMテーマ:オススメの本
JUGEMテーマ:健康

 この『昭和鍼灸の歳月』は、経絡治療と呼ばれる鍼灸の流派が、どのように再興されていったかというドキュメンタリーです。
 経絡治療は、鍼灸の中でも伝統鍼灸、古典鍼灸の部類に入りますが、この方法論はいつの頃からか途絶えてしまっていました。その途絶えた道筋をもう一度つなげるべく立ち上がったのが、柳谷素霊(やなぎやそれい)という先生でした。数々の伝説のある先生ですが、このカリスマの下、昭和初期に多数の大志を抱いた鍼灸師が集まりました。

 “たかが鍼灸、されど鍼灸”、小さな鍼灸という世界ではありますが、小さな世界にあってもこうして時代の泰斗が集結し、時代を一歩進めました。小さな世界の大きな志、病気を治せる鍼灸を目指して、伝統的な鍼灸の再興に当たりました。どうやら千葉の田舎町で経絡治療をやっている翁がいると聞けば、実際に足を伸ばして教えを請う、そして『黄帝内経』『難経』といった古典医学書を読み、解釈し、臨床に活かすの繰り返し。皆で研究を重ね、古典的な治療の再検討を続けた結果、『経絡治療』というものがまとまりました。これは鍼灸発祥の中国本土にも観られないもので(途中で廃れてしまったため)、日本人の温故知新による再発見という偉業であります。

 本書は、「経絡治療」が出来上がる過程をつぶさに記録したもの。いわば「プロジェクトX鍼灸篇」のようなものです。著者の上地栄先生は既に故人ですが、生前は東洋鍼灸専門学校で医学史を教えたり、経絡治療の勉強会も主催していたそうです。私の知人で、サラリーマンでありながら鍼灸専門学校に通って免許を取得した方がいるのですが、その方が上地先生の勉強会に出席した時に、「きみはサラリーマンをやりながら鍼灸師をするなんて、なんて卑怯な奴なんだ!」と怒鳴られたそうです。それくらい上地先生は経絡治療に対して情熱を持っており、生半可な気持ちで鍼灸を学んでほしくないという気持ちがおありだったようで、知人曰く「侍のような先生だった」ということです。

 現在私も小さな鍼塾をしております。この2月は塾生の都合でお休みをしておりますので、時間もできるだろうと言うことで、この本を回し読みしてもらうようにしました。鍼灸にかける熱い思いを感じ取って、鍼灸を勉強することに誇りと楽しみを持ってもらいたいという願いを込めて。


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ブーアの森 絵:忌野清志郎 文:せがわきり ::: 2013.02.04 Monday

JUGEMテーマ:絵本紹介

 日本ロック界の永遠のカリスマ、忌野清志郎。奇抜なファッションや派手なメイクだけが記憶に残っている方も多いかもしれませんが、実は清志の世界は叙情的。そしてまっすぐ。そういうところに未だ惹かれている私でもあります。

 清志は、幼い頃は絵を描くのが好きな少年だったそうです。クラスメートに読み回すための本を作ったりしていたようで、その頃の作品は個展『忌野清志郎展』にも実物が展示されていました。高校には美術部に所属し、その顧問の先生との思い出によって、あの名曲『ぼくの好きな先生』が産まれました。 

 そしてその後清志はもちまえの画力を発揮して、油絵を描いたり、ウクレレに絵を描いたりと、音楽以外の所でもその魅力を発揮していました。

 その清志が絵を担当した作品が、この『ブーアの森』。
 ブーアとは、ブルーアースの略。ブーアは、ブルーアース、つまり青い地球の象徴。
 ブーアは調子がよい時は目が青く、調子が悪くなるにつれて黄色、赤と変化していきます。しょうくんと出会って、しょうくんと人間の居住地を経験するにつれて、ブーアの目は黄色、さらには赤となって瀕死の状態になっていきます。

 しょうくんはブーアを助けることができるのか、そして、ブーアと一緒に過ごすことができるのか。

 清志の独特の絵が、地球と人間の接し方を強烈なインパクトで教えてくれます。地球が壊れていく、壊れきってしまその前に、私たちは何か行動を取る必要があるのではないか、そう問いかけてくれる一冊です。何か特別な行動ではなく、ちょっとした小さな心がけのようなものからでもはじめたいと思います。




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『脳内物質仕事術』 樺沢紫苑著 ::: 2013.01.28 Monday

評価:
樺沢 紫苑
マガジンハウス
¥ 1,575
(2010-10-28)

JUGEMテーマ:健康

 私たちの身体は、ある程度自動で動いてくれています。それは自律神経というものがあるためで、自律神経は文字通り自律的に、自分の意識とは関係なくはたらいてくれています。こういった制御系のシステムが人体には備わっているわけですが、自律神経と同じように重要な制御系のシステムがホルモンです。ホルモンはたくさんの種類があり、そしてそれぞれが微妙なバランスを取りながら放出され、身体の各所に信号を送ります。

 ホルモンの放出やはたらきは、日常生活の中でリズムがあります。そのリズムを把握しておくことは、身体を必要な時にしゃきっとさせ、そして必要な時に休ませるというメリハリのことでもあり、これが正常にはたらいてくれると言うことは、健康ということでもあります。健康で楽しい生活を送るためにも、ホルモンというものを理解しておくことはとても大切になると思います。本書には“仕事術”と書いてあります。そのため、本書はビジネスへの応用といった趣があります。そういう面では取っつきにくいところがあります。しかしホルモンのバランスを取ること、ホルモンのはたらきを知ることは、ビジネス以前の日々の生活のリズムを作ることにつながりますので、ビジネスの局面にかぎらず、普通の生活を営む中で、なんとなく億劫になったり、今ひとつ元気が出ない、うまく寝ることができないといったことはよくあることだと思います。こういった場面に出くわした時に、ホルモンのはたらきに問題があるのかもしれないと思うのも大切で、そしてセルフケアとしてどういったはたらきをしているのかを知ることは、豊かな生活の基盤にもなります。

 ということで、本書は仕事術を求める人だけではなく、日常生活でのちょっとした億劫さなどを解決したい方にもお薦めです。また、鍼灸師・治療者にとっても、ホルモンを理解しておくことは臨床でとても大切ですので、本書を一読しておくことをお勧めいたします。


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『表参道のヤッコさん』 高橋靖子著 ::: 2013.01.21 Monday

評価:
高橋 靖子
アスペクト
¥ 1,470
(2006-02-17)

JUGEMテーマ:オススメの本

 私も表参道で仕事をはじめて早丸8年になろうとしています。この8年の間には、表参道ヒルズがオープンして一時的なバブルになったり、リーマンショックで空き地が駐車場になるなど、このあたり周辺の流れをつぶさに垣間見てきたように思います。また私自身、街を歩いていると患者さんに出くわしたりと、何となく自分もこの街の一員になってきたのかなと、よそよそしかったこの街に対しての感情も、開業してからの8年という月日の流れのなかで少しづつ親しみになってきたかなと感じます。

 本書はタイトル通り、この表参道という街を舞台にして活躍してきた女性のエッセイ集です。著者は、“スタイリスト”という仕事名ではじめて税務署に申請したという、スタイリストの元祖である高橋靖子さん。1970年代という、日本が一番勢いがあった高度経済成長時代、ファッション関連の仕事も急増していました。今でこそ表参道・原宿はファッションのメッカでありますが、1970年代のはじめはその前夜と言ったところ。その頃はフォトグラファー、デザイナー、ミュージシャンなど、若い才能がこぞってこの表参道・原宿という街に事務所を持ち、集い、夢を語り合いながらお互い刺激をしあって成長していたそうです。

 本書はその1970年代を多彩な才能とともに過ごした、多感な一人の女性から見たエッセイ集。表参道・原宿という街を中心にした回顧録。様々な才能と時代の勢いが重なる中で、スタイリストという新しい仕事を築き上げていく姿。上手に時代を泳ぐと言うよりは、時代の周りでわーきゃー言いながらも、時々切なくなるような、不器用なところも合わせ持った素直な等身大の自分とその時代の距離感。その微妙な距離感に触れると、今を生きている自分へも何かを思い出させてくれます。

 1970年代の青春を振り返る姿から、元気な頃の日本を知ることができ、読んでいる方も元気が出てきます。文章も軽快で、そしてどこかピュアな感じが伝わってきます。時代を感じるモノクロの写真と、2ページ読みきりのスピード感も素敵な一冊。



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『経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ』 佐伯啓思著 ::: 2013.01.14 Monday

JUGEMテーマ:オススメの本

 私は1970年生まれ。バブル世代の少し後の生まれです。順調にいっていればバブルの恩恵の残りカスを受け取ることができたのかもしれませんが、人生は波瀾万丈、一寸先は闇ということで、浪人を繰り返していた私は時代に完全に乗り遅れ、全くその残渣を味わうこともありませんでした。そして残渣を味わうどころか、大学を卒業する頃は失われた10年のスタートで、就職活動はことごとく失敗。何とか友達の紹介で入ったデザイン事務所に入ったというのが私の20代前半です。

 がんばりが認められない社会って何なんだろう。

 思いが通じない社会って何なんだろう。

 青臭い20代の私は、バブルへの疑問と、仕事と人生、社会と経済といったことを鬱々としながら狭くて小汚いアパートで考えたものです。もちろん青臭いが故のエゴも相当あったと思うし、世間を見る目も狭かったと思います。また、元来の“長いものには巻かれるな!”的な無意識の意識も作用していたのではないかと思うのですけども。

 人よりも遅れて入った大学の時、私は一人の先輩に影響を受けました。年齢は4つ上で、その方も紆余曲折しながら人生を歩いてきた方。でも私と違ってその先輩はそれを卑下することもなく、ひょうひょうと自分の思考的テリトリーを拡げていくという方で、私はそこに共感と憧れをもってくっついて話をしていました。先輩と話す中で、経済学をもっとちゃんと勉強しても良いなぁと感じることもあって、少し突っ込んで本を読んでいきました。もともと私は経営学部ですので、経済学も知っておくべきものだとは思っていたのですが、そもそも経済って何?そもそもお金って何?というところを押さえたかったのです。そんなものに左右される自分が嫌だったので、先ずはその正体を見てやろう、そんな気分だったのでしょう。

 と、前置きが長くなりましたが、その後もことあるごとに経済とは何か?なんてことを考えています。お金儲けの話ではなく、どうしてこうも私たちは経済に左右されてしまうのか?というところの本質です。人間の心理とは別に、お金や経済が持っているそもそもの魔力のようなもの。その本質は何なんだろう?そういう感じで思考訓練の一環として。

 本書は『経済学の犯罪』というインパクトのあるタイトルが付いています。これは著者が感じる現在の経済への警鐘をそのまま言葉にしたものなのでしょう。新自由主義経済という名の下、ここ何年かで世界のグローバル化は急激に進みました。そして中国のような大国が本格的に経済力も付けてきて、混迷を極めていたロシアも豊富な資源を活用して資本主義に参入。この劇的な変化で生き残りをかけたTPPの是非。時代はどこへ進もうとしているのか。

 本書は具体的な経済政策を論じるものではなく、経済というものがどういう所から出発したのかという根源的なところを考察しながら、どこへ向かおうとしているのかという思考実験のようなものです。資本主義の行き詰まりが様々なところで露呈する中、この社会を根本的なところから考えてみたい方にお薦めの一冊です。そしてその思考実験は、自分のありたい方向も見せてくれるのではないでしょうか。



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