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『人間と気候―生理人類学からのアプローチ』 ::: 2012.12.03 Monday

評価:
佐藤 方彦
中央公論社
---
(1987-04)
コメント:人間と気候―生理人類学からのアプローチ (中公新書)

 JUGEMテーマ:オススメの本

 旅行に行って電車に乗る。

 その車窓からぼーっと過ぎ去る景色を眺める。

 漠然と窓から眺めている景色に、川の向こうや、山の彼方にぽつんぽつんと家が見える。私はそれをまたもや漠然としながら、その家々にも生活があって、誰かが人生を営んでいると感じては人間という存在に思いを馳せる、そんなあてのない旅が好きです。

 動物や植物、昆虫など、様々な生き物が地球上に存在していますが、結局のところ一つの種としては人間が最も広範囲に生活しているのではないでしょうか。チベットのような高地から海岸沿いの街、赤道直下の太陽がギラギラするところから極寒の地まで、様々なところに適応して生きています。
 本書『人間と気候』は、ケッペンの気候分類を基にしながら、熱帯地方、砂漠地帯、高地などで生活する人間の適応力を解説したものです。肉体がどのように気候に順応していくのか、肉体のもつ適応力の解説は生理学のお話しが中心で、そしてその順応のために例えば衣服はどのような特徴があるのかという文化人類学のようなお話しも絡めながら、人間の実像に迫っています。その考察が、サブタイトルにある「生理人類学」という分野の特徴なのだと思いますが、その生理学と人類学の二つの接点を、「気候」というもので見ていこうとするところが、かなり面白い好著です。

 東洋医学・鍼灸医学には、運気学という学問があります。これは季節の変化と身体の変化を捉えて治療に活かすというもので、例えば最も簡単なもので言えば、夏は暑いので汗をかけるようにしましょう、冬は風邪が入らないように汗腺を閉じるようにしましょうというものです。こういった気候と人間の関係までをも考慮に入れた医学というのはなかなか他にありません。身体の調整には様々な角度からの考察が必要となりますが、自然の一部である人間を診るのですから、こういった視点は大事にしていきたいところです。
 そんなことを思いながら何気に手にした一冊でしたが、様々な面から人間を捉えんとする著者の視点に感動を覚えました。



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『おいしいおと (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)』 ::: 2012.11.26 Monday

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 食欲は性欲、睡眠欲と並んで人間の3大欲求と言われています。3大欲求とは、人間の生存に関係することで、人間の根源にある欲求と理解されています。この3大欲求はとても大きく暴走しかねないもので、生きるために必要なものでありながらも、その欲を諫める教えなども同時に存在していました。この欲求というものもつきあい方のバランスが難しいと思います。  ライフステージの中でのそれぞれの場面で取り扱いがやっかいになったりする3大欲求ではありますが、東洋医学・鍼灸には、「医食同源」「薬食同源」という言葉があるように、この中でも食欲をとても重視しており、食欲があることを健康の条件の一つと考えます。たとえば育ち盛りの中高生、大学生あたりは食欲がなくては身体の基礎が出来ず、また伸びやかな思考活動にも影響が出てきます。しかし昨日のブログにも書きましたが、この3大欲求が高い時期にある高校生でも、食欲がない人が多くなっていると聞いて驚いたわけです。  源保堂鍼灸院では小児鍼を受けにいらっしゃる方も多いのですが、治療としてはうまく食欲が出ていても、なかなか食に興味を持つことが出来ないお子さんがいらっしゃいます。お腹は空いているはずなのに、どうして食べ物に興味を持ってくれないのだろう・・・。自分の好きなものからで良いので、少しずつ食べることを覚えてほしいなぁと思いながら、どうしたものか・・・と思いながら治療することもしばしばです。  食事は、味(味覚=口)、食材の色など(視覚=眼)、かおり(嗅覚=鼻)、食感(触覚=肌感覚)、そして料理をする音、食べる音(聴覚=耳)という五官(五官=五感の感覚を表わす東洋医学用語)を使います。さらに家族で食べる食事は、会話をして言葉を使って感情を豊かにします。これらを考えていくと、食事の楽しさを多面的に考えてあげる必要があるのかなと思いました。私はこれまで「医食同源」という言葉にこだわりすぎて、とにかく食べなさいという指導しかしてこなかったのではないだろうか。その指導には食事の楽しさを伝えてこなかったのではないかと反省し、食事というものをいろんな角度から考えてみようかと思っています。  そこで探してきたのが、『おいしいおと』。 この絵本は、食事の絵で視覚を楽しませ、食事の食感と音を擬音で表現していまして、香里や食感も伝わってくるような感じまします。  これなら食事の楽しさが伝わってくるかな?  源保堂鍼灸院のマガジンラックに入れておきますので、お待ちいただいている間にでもお読みいただけたらと思います。


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『甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯』 ::: 2012.11.19 Monday

JUGEMテーマ:オススメの本

 本書は、岡山出身の野球選手であり、数々の打者を育て、タイトルホルダーも何人も育成した伝説のバッティングコーチである、高畠導宏氏の物語です。
 かつて南海、ヤクルト、そして楽天イーグルスなどで采配を振るい、ID野球を築いた野村監督。現在は、その現役から監督時代までの数々の経験を活かした著書を多数出版している野村監督ですが、彼が南海でプレイングマネージャー(監督兼選手)をしていたときに、コーチとしての素質を見出され、南海の若き打撃のブレインとして野村監督の片腕となったのが高畠氏。その後ロッテに移籍し、高沢、西村という通好みのバッターを育て、落合にも打撃のアドバイスをしたりと、高畠氏の理論と実践は着実に成果を上げていきました。

 そんな高畠氏が最後に選んだのがなんと高校教師。そして高校野球の監督になり、選手を育て、目指すは甲子園。遠征が多く、体力を使う打撃コーチという職に在りながら、合間合間に通信講座で高校教師の免許を取得。そして念願叶って高校教師になり、九州の高校へ赴任。いよいよ高畠氏の次なる夢が始まります。しかしその夢は、高校球児を指導する直前に、癌という病気によって絶たれてしまい、その後急速に進行する癌によって、わずか60歳という若さで亡くなってしまいます。

 私は野球の理論や技術について全くの素人です。しかし、野球というドラマを通して智慧や勇気、感動を得てきました。プロ野球といいますと、松井やイチロー、昔で言えば王・長島というスタープレイヤーがすぐに思い浮かびます。そういった一部のスタープレイヤーだけが目に入りますが、実際には多くの人が野球を支え、スタープレイヤーを支えています。他のナインだけではなく、球場スタッフ、球団関係者などその裾野の広さを考えますと、野球というスポーツは、日本においてはとても大きな産業であり、そこには多くのドラマが存在する要素が一杯あります。

 高畠氏は、将来を託された有望な野球選手として南海ホークスに入団します。しかし練習中の怪我によって思うように結果を出すことができなくなります。高畠氏本人も講演の中で自ら言っていたようですが、怪我によってなかなか芽が出ないところを、野村監督に代打専門要員として使ってもらえるようになり、“野村再生工場の一号選手”としてしばらく活躍したそうです。しかし怪我の調子がいよいよ悪化して引退。そしてすぐに野村南海の打撃コーチへ就任。

 高畠氏は、高校野球のとき、大学野球のとき、そしてその先の社会人野球、プロ野球といった世界においても、自分では抵抗できない何か大きな人生の力によって紆余曲折をよぎなくされてきたように思います。しかし、どんなときでも自分の人生を切り拓いていくという気力は誰よりも負けなかったようです。この気力のたくましさが、読むものに勇気を与えてくれます。

 最終的に、高畠氏が選んだ道が、甲子園への夢。多くの名選手を育てた伝説のバッティングコーチが、最後に自分の生きがいを見出そうと選んだ場所が高校野球。それは単純に甲子園という高校球児憧れの舞台への挑戦と言うことだけではなく、その舞台への挑戦を通して人間を育てたいという教育への情熱でありました。最も多感で、自分の夢を抱く高校生に対して、本当に大切なものを教えたいという熱意と、そして甲子園という最高の舞台を目指すことで見えてくる大きな気力の育成。

 生きるということ、道を歩くということ。最終的には自分の心にある気力をどれだけ強く持てたかが、人生の充実度につながると、高畠氏は教えてくれたのかなと思います。

 高畠氏が長年のバッティングコーチの中で気づいた伸びる選手の共通項は以下の七項目だそうです。

(1) 素直であること。
(2) 好奇心旺盛であること。
(3) 忍耐力があり、あきらめないこと。
(4) 準備を怠らないこと。
(5) 几帳面であること。
(6) 気配りができること。
(7) 夢を持ち、目標を高く設定することができること。

 世間の尺度で言う成功するという意味ではなく、自分の中での“豊かな人生”という意味で、この7つの項目は、どれも大切なものになると思います。私自身、治療者として一段一段さらに技術を増していかなくてはいけませんし、治療院の経営という面では、患者様に愛される空間作りに努めていかないといけません。そのときの尺度として、今の自分がどこまでやれているのか?ということを振り返るためにも、この7つは肝に銘じておこうと思います。野球という全く違うところでのお話しですが、日常生活、自分の人生にも重ねるところが多い一冊です。


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『俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝』 ::: 2012.11.12 Monday

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 2006年のクリスマスの日、ソウルの巨星が去っていった。クリスマスの日に旅立つなんて、まったくもってイメージではないソウルマン。そう、あの“ゲロッパ”ことジェームス・ブラウンです。  ジェームス・ブラウンは、“ミスター・ダイナマイト”“プリーズ・プリーズ・プリーズマン”“ゴッド・ファーザー・オブ・ソウル”と数々の異名を持つことで有名です。そして本名であるジェームス・ブラウン、略して「JB」というのもかっこいい。 いつまでも現役で活躍してくれると信じていただけに、この突然の訃報はとてもショックで信じられないものでした。自分の好きなアーティストのルーツをたどっていく中で、JBの音楽に何度も触れました。そして、映画『ブルース・ブラザース』も最高に楽しい作品です。 そんなJBがクリスマスに亡くなるというのも、彼自身の演出のようにも思えるほどです。  ジェームス・ブラウンの自叙伝がこの本です。 幼少のころから様々な体験をしながらジェームス・ブラウンという人が確立してきたことがよく分かります。そしてそのバックボーンが彼の歌そのものに通じていることも、この本を通じてよく分かります。とてもやんちゃな面がありながらも、かなり考えている部分があったりと、様々なJBをうかがい知ることができます。 全身全霊をこめて歌い続けたジェームス・ブラウン。彼の波乱に富んだ人生を読み進めていくと、とても自分がちっぽけに感じます。誤解を恐れず言わせていただければ、ちっぽけに感じることで、自分の悩みが小さいものだと思うようになります。そして次には今日は今日で明るく生きてみようよ、という気持ちが芽生えてきます。もちろんその明るく生きる姿勢の裏には、想像もできないような様々な困難や悲しみや怒りがあることも承知の上だからこそ、輝く日々が際立つわけですが。 激しく歌うJBの歌声を聴きながら、この本を読んでいると、人生を謳歌する喜びが伝わってきます。人生なんでもあり、ケセラセラ、といった声が聞えてきます。JBの歌うゴスペルが聴きたくなってきました・・・。 

 JB、ありがとうございます。

 
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『漢方の歴史―中国・日本の伝統医学』 小曽戸洋著 ::: 2012.11.05 Monday

評価:
小曽戸 洋
大修館書店
¥ 1,680
(1999-05)
コメント:『漢方の歴史―中国・日本の伝統医学』 小曽戸洋著

JUGEMテーマ:オススメの本 

現在所属する研究会で、『中国史と中国医家』というタイトルで講義をしている。中国の歴史の時代背景をみながら、どのように中国医学が発展・継承されてきてたのかをお話している。
 講義の最初は四大文明の一つである黄河文明の頃から。そして、本日は魏晋南北朝時代に入っていく。自分が担当する講義のコマ数は、あと数回しかないのでどこまでいけるかわからないが、東洋医学の背景と、そこに生きた人々のお話を少しでも多く盛り込めたら幸いだと思っている。
 中国の歴史は奥が深く、また初期の頃から成熟した文明・文化を持っており、想像力を膨らませてくれる。中国史同様に、中国医学の歴史もまた奥が深い。
 殷の時代は獣骨や亀の甲羅に病名を書いて、それを燃焼し、その割れ具合で病の吉凶を占っていた。それが「病気」「病」の認識の始まりであった。そしてその体の異常状態である「病」を如何に治していくかという身体を見つめる視点が生まれていったのである。その視点は、時代を経る中で、東洋哲学・東洋思想と融合していき、現代にも通じる医療として受け継がれてきた。
 中国医学の歴史は、前漢の時代に成立したとされている『黄帝内経』という東洋医学の原典の成立から本格的に始まる。この『黄帝内経』を聖典として、これまで多くの医家たちが、時代の流れとともに、この原典の解釈を試みてきた。その医家の視点を汲み取り、現代にも活かしていくことが、現時点での継承者としての我々の責務だとも感じている。

 冒頭に紹介しました本は、古医書の考証をしている小曽戸先生の本です。著者は考証が専門のようで、臨床のお話しはほとんどありませんが、東洋医学の歴史が大変コンパクトにまとめられており、概観するのには重宝な一冊です。日本における東洋医学の歴史も豊富です。雄大な中国史のもう一つの歴史、中国医学史にも注目いただけたらと思います。



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